令和の時代に人材を獲得するための「ファン化面接」とは?
「若い人に合わせた面接のやり方がわからない」
「圧迫面接と思われないためにどうすればいいの?」
こんなお悩みありませんか?
その昔、自分が求職活動をしていたころとは違って、Z世代などの若い世代の応募者の考えていること、感性なんてわからないし・・・。
そんな方にお伝えしたい!
令和の時代は「ファン化面接」がカギ!
ファン化ってなに?
具体的にどんなことをするの?
と思った方は多いのではないでしょうか。
ご安心下さい。このブログを最後まで読んで頂ければ現代の面接「ファン化面接」に必要な要素がわかります!
知っておきたい面接の基本
その前に、まずは、面接の基本的な注意点をお伝えします。
これを踏まえておかないと、せっかくの「ファン化面接」も成功率が低くなって失敗してしまいます。
それでは、順番に解説していきます。
面接は「異常な空間」
面接は「異常な空間」であることを知っていましたか?
だって、考えてみて下さい。
全く知らない場所に、たった一人で乗り込んでいって、今日初めて会ったばかりの人を相手に、過去の経歴や趣味、内面にいたるまで、洗いざらい自分をさらけだしてアピールするのです。つまり、丸裸にされちゃうわけですよ。(わー、ちょっと恥ずかしい汗)
こんなことって面接の時でなければ絶対にやりませんよね?
異業種交流会かなんかで、初めてあった人に、一方的に過去の経歴や趣味とか聞かれて、あなたは包み隠さず話しますか?
話しませんよね?だって相手の素性もわからないんですから。
そうなんです!
応募者にとって面接は、ありえないくらい「異常な空間」であり「非日常な空間」なのです。
ですから、面接をする側としては、応募者の緊張をやわらげる工夫が必要です。
さっきの、異業種交流会での初対面の場面を思い出してみるとイメージできるかもしれませんよね。
応募者の緊張をやわらげることは、応募者への配慮であることはもちろん、企業側のためでもあります。
応募者が「面接用の自分」で対応し、面接官がそれを素直に受け止めてしまった場合、「本当の応募者の姿」にギャップが生まれます。
そうすると、結局、お互いに「思ったのと違う」といったミスマッチにつながりやすくなってしまいます。
結婚と同じかもしれませんね。お互い付き合っているときは猫かぶっていて、いざ結婚したら、こんなはずじゃ・・・。
応募者の素直な反応を引き出して相手をよく理解し、早期の離職を防ぐのは重要なことです。
お互いのためにも、少しでも普通の状態で面接ができるよう意識してみましょう。
面接官も身なりを整えるのがマナー
特に正社員の面接であれば、応募者はスーツで来社するケースが多いでしょう。
そんな時に、企業側の面接官が作業着やユニフォームで対応するのは、マナー違反であり失礼なことです。
面接官にとってはいつもの職場であり、いつもと変わらない日常のことであり、面接も業務の一つでしかないでしょう。
ですが応募者にとって面接は「異常な空間」であることを忘れてはいけません。
自分の将来を決める重要なイベントに、しっかり準備をして来てくれているのです。
そこまで考えたことありましたか?
また、多くの応募者は他社にも応募しているものです。あなたの会社と天秤にかけつつ、面接にのぞんでいることだってあります。
スーツで対応しないことが普通の業界だとしても、他業界である他社と比べてマナーで劣っていたとしたら、どうしても印象は悪くなってしまいます。
こういったことを考えれば、一般的なマナーに合わせて面接官はスーツで対応するのが良いでしょう。
そんなあ、じゃあわざわざ着替えて面接にのぞめってことですか?
ってちょっぴり不満げな声が聞こえてきそうです。
応募者だってそれくらいの意気込みで面接に来ているわけですから、着替えて面接をするくらいの配慮があってもいいかもしれません。
とはいえ、どうしてもスーツでの面接が難しい職場もあるでしょう。
そんなときは、せめて面接の開始前に応募者へことわりをいれてください。
「業務時間の都合により、失礼ながら作業着での面接となりますがご了承ください」
えー、そこまで必要ですか?はい、そこまで必要です。
この一言があれば、応募者も自分が軽んじられているのではない、とわかってくれると思いますし、そこまでしてくれる企業を「丁寧な会社だな」と好印象は持っても、悪くは思わないでしょう。あなたが、応募者の立場だったらどうですか?
圧迫面接はNG
「「圧迫面接」って言うけど、そんないうほどひどいことをしているわけじゃないし、自分達の時代には普通だったよな」
「応募者の対応力を見るためにも、少しくらいプレッシャーをかけないと分かんないじゃない」
もし、今でもこのようにお考えでしたら、考え方を切り替えほうがいいかもしれません。
今やこういった考えは、残念ながら「昭和の遺物」なのです。
現在は、ご存じの通り人手不足です。多くの業種は売り手市場なので、求職者の比較対象は多いといえます。
そんな状況のなかで、圧迫面接の悪評が立ち、それをSNSで拡散されでもしたら、企業にとっては大ダメージです。
応募者が「選べる」状況である以上、現代のニーズに合わせ、面接に対する考え方も変化することが人材の獲得において必須なのです。
でも、それでは応募者のトラブル対応やストレス耐性について判断材料がないのでは、と思われるかもしれません。
たしかに、こういった情報も必要でしょう。
そういう場合には、ストレス耐性テストなどの各種適性テストツールを活用してみてはいかがでしょうか?
最近では、いろんな種類が販売されていますので、簡単な筆記試験などとセットにすれば、応募者に違和感も与えません。
導入には、費用がかかったり、少し面倒かもしれませんが「感じの悪い企業だ」と判断されるよりはずっと良いですよね。
それに、こういったツールを活用して、定量的に判定できるツールは面接官によってバラつく感情や印象に左右されることなく、あなたの会社にマッチする人材を客観視できますよ。
令和の時代に必要な「ファン化面接」
お待たせしました!
それでは、いよいよ「ファン化面接」について解説します。
これは文字通り「応募者をファンにする面接」ですが、仮に採用に繋がらなかったとしても効果があります。
理由は、現代の面接は「口コミで評判が広まる」という背景があるからです。
これまで何度もお伝えしたように、面接は応募者にとって「異常な空間」であり「非日常」です。
なんでもSNSで共有される今日では、非日常な行為はSNSで発信する格好のネタといえます。
面接が終われば、ほっとして高まった緊張は一気に緩みますよね?
そうなると・・・
人って、この「非日常」の経験を誰かに話したくなるものなのです。あなただって、そうじゃないですか?
いつもと違う経験をしたら、家族や友達に話したくてたまらなくなりませんか?
その場で友達に電話するかもしれません。拡散性のあるSNSに書き込まれる可能性だって高いのです。
こうして、面接の口コミはあっというまに広まります。
好ましくない対応をしてしまい、それが拡散しようものなら応募者の獲得に苦戦すること間違いなしです。
悪評が広まってしまっては、地域や業界内でただでさえ獲得困難な希少人材が、欲しかった人材が応募しなくなってしまいます。
同業他社とのつながりが強かったり、地場産業などの市場が小さい業界であれば、経営そのものにも影響を与えかねません。
逆に、
応募者があなたの会社のファンになって、高評価を拡散してくれたならどうでしょうか。
採用した応募者であれば「スタッフのリアルな声」として、次に応募してくれる人の参考になりますよね。
つまり今の時代、応募者が採用されようがされまいが、ファンになってもらえる面接が必要なのです。
採否の結果に関係なく、面接をした人が自社のファンになってくれる、そんな面接がいかに重要かおわかりいただけたのではないでしょうか。
せっかく、ご縁があって面接までたどり着いた応募者の方をあなたの会社の「ファン」にしませんか。