中小企業が採用で勝つためにやるべき大事なこと

  • 2021年12月18日
  • 2022年1月25日
  • 採用

本当にあなたの会社に必要なスキルや能力ですか?

採用で欲しい人材を明確にしましょう、とよく言っています。

そうすると、よく求人票の求める能力や、人物像として

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 主体性がある人
  • チャレンジ精神が旺盛な人

などなど、よく書いていませんか?

本当にチャレンジ精神が旺盛な人が必要ですか?

中小企業で、十数人しかいない会社でチャレンジ精神旺盛で、いろんなことに勝手にチャレンジして、会社をかき回してしまうことになりませんか?

それに、社長や上司は対処できますか?

よく、いろんなメディアのアンケート結果で、面接時に重要視していることは何ですか?

といったアンケートには、先ほど挙げたようなことが上位に挙がってきます。

でも、そういったアンケート結果で使用されているのは、大手企業の場合が多いです。

その大手企業のやり方を、中小企業や小規模企業でやっても、上手くいきません。

中小企業には中小企業に必要な能力や人物像があります。

例えば、

積極性は無いけど、言われたことをしっかりとコツコツやってくれる。

上昇志向は無いけど、変化をあまり望まず、長く勤められればそれでいいと思っている。

長く勤務しているから、取引業者からの信頼も厚く、○○さんがいるから、安心と言ってもらえて、会社の信頼度が増すなど。

それで、十分良かったりしませんか?

中小企業には中小企業の戦い方がある!

私は、お相撲が好きで、よくテレビで観ています。

お相撲の醍醐味は、小兵力士が、大きな力士に勝ったりすることです。

小兵力士が、まともに大きな力士に当たっていっても、勝てる可能性は低いです。

そこで、足技だったり、俊敏さを活かして、戦うことで大きな力士に勝つことがあります。

これは、決して珍しいことではありません。

これは、ビジネスのおいても同じことが言えます。

中小・小規模企業が、大企業と同じやり方をしても、勝てないのです。

中小・小規模企業は、企業なりの強みを見つけて、その強みで勝つ方法を探すのです。

例えば、地域の密着性みたいなものは、中小企業ならではの強みだったりします。

例えば、地域で有名なお祭りがあったとします。

そういったお祭りに、命かけているような人って、結構いたりしますよね。

であれば、「○○祭りの日は、毎年会社はお休みです」って書くと、そのお祭りが好きな人が集まってきたりしますよね?

また、多くの会社が採用を控えるような人たちへ向けて求人を出すのも一つの方法です。

例えば、子育て中の方だとで、子どもの学校や、子どもの病気で休みがちだったりすると、どうしても仕事に影響があるからと、仕事をしたくても会社に迷惑をかけるから、と言って求職者も遠慮がちになることがあります。

そういった方の中には、優秀な方がたくさんいらっしゃいます。

ここで、少し法律のお話しを。

育児介護休業法という法律の中に、子の看護休暇というものがあります。

これは、小学校に入る前までの子ども子について、病気などの世話で1年間に5日まではお休みが取れるという制度です。

ただ、この制度は必ずしも休んだ日に給与を払わなくてもよく、無給にしてもよい、となっています。

ですから、無給にしている企業は割と多いように思います。

これを、有給にしてあげるだけでも、社員の方はとても喜ぶと思います。

企業にとっては負担が増えますが、新しい人を採用して、その採用にかかるコストや、育成にかかるコストを

考えるとそんなに高いものではないでしょうか。

社員を思ってくれる会社だな、ということがわかれば、社員も会社にお返ししようと頑張るでしょうし、そうすれば生産性も上がり、年5日分の給与を上回る成果になるのではないでしょうか。

あなたの会社の強みは何ですか?

どうせ、中小企業だから、どうせうちには来ないような、なって思っていませんか?

それって、負け癖ついていませんか?

大企業に比べると、中小企業は知名度からすると、不利かもしれません。

でも、ちょっと視点を変えれば弱みは強みに変わります。

社会保険労務士事務所も、社員数十人を抱える大手事務所もあれば、私のように個人事業主でやっている個人事務所もあります。

企業中には、大きな事務所がいいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

では、私は個人事務所という不利(弱み)をどのように強みにしているでしょうか?

それは、「ご相談には代表で社会保険労務士である私が直接対応します」と言っています。

大きな事務所になると、担当者が顧問先企業を担当したりしますので、全ての案件を直接代表の社会保険労務士が対応することは物理的に困難です。

  • 社員数も少なく規模も小さい⇒社長と社員の距離感なく、意見を言いやすい
  • 展開している事業数が少ないから面白味がないと思われないか⇒一つのことに専念できて、その道のスペシャリストになれる

といったように、一見不利(弱み)と思われることもちょっと視点を変えれば強みになります。

中小企業での採用は、数百名も一度に採用するようなことは無く、数名程度、場合によっては1名や2名だったりします。

そこで、人手不足だから…というのは、それは最初っから採用をあきらめていませんか?

負け癖ついていませんか?

ちょっと発想を転換して、他の会社が狙っていない層をターゲットにして、会社の強みを活かせば、まだまだブルーオーシャンなところはありますよで。

さあ、「発想を転換して、弱みを強みに転換しよう!」