部下に指示したことが達成できないと悩んでいる上司が、指示したことを達成できる3つのポイント

  • 2021年12月19日
  • 2022年3月8日
  • 人事

なぜ、部下は言ったことができないのか?

部下に、指示だししたことが、なかなかできなかったり

時には、全く違うように受け取られていたり、したことはありませんか?

「もう、なんでこんなこともできないの?」

ってイライラしたりすることはありませんか?

皆さん、忘却曲線って知っていますか?

ドイツの心理学者である「ヘルマン・エビングハウス」が行った実験結果で、人は

  • 20分後には42%を忘れ、
  • 1時間後には56%忘れ
  • 1日後には、なんともう74%も忘れてしまうそうです。
  • 記憶してから1日で8割近くも忘れてしまうのです。

ですから、言ったじゃないか!と言っても忘れたり、正しく理解していなかったりするわけです。

無理もありませんね。

指示したことが達成できるポイント3つ

同じことを何度も言う

全体に浸透させたい会社のルールがあったとします。

朝礼で1回言って終わっていませんか?

これでは、徹底しませんね。だって、次の日にはもう8割近くを忘れているのですから。

だから、徹底するまで毎日毎日同じことを言うのです。

「またか…」と思う社員もいるでしょう。でも、そんなこと気にしてはいけません。

だって、忘れちゃっているのですから。

メモを取ってもらう

指示出しをするときは、必ずメモを持参してもらい、言ったことをメモしてもらいましょう。

先ほど、言った忘却曲線にもあるように、20分後には42%忘れています。

ですから、メモを取らずに記憶だけに頼ろうとすると、

もう自席に戻ったころには、半分近くを忘れてしまっているかもしれません。

社員に復唱してもらう

「○○さん、この事業に関し、○○、△△を調べて、□□部長と、△△課長に対して、いつまでに、~~のように報告書を作成して下さい」

といった、指示出しをしたとします。きっと社員からは「はい、わかりました。」

で、指示だししたあなたは、「理解したんだな」と思う。

ところが、結果はどうでしょう。指示した内容と異なる、報告書が出来ていたり、期限までに完成していなかったりします。

これは、誰が悪いのでしょうか?

あなたの伝え方ですか?ちゃんと理解できなかった社員ですか?

どちらも悪くないかもしれないし、どちらも悪いかもしれません。

でも、ここで大事なのは、どちらが悪いのかといった犯人探しではありません。

そんなことをしても、誰も得はしませんね。

人は、同じ言葉でも、違った解釈をするものです。

ですから、伝えたことを正しく理解できているか、「復唱」してもらうのです。

そうすると、意外と言葉に詰まったり、自分なりの解釈で言ったりします。

ここで、未然に解釈の違いを防ぐことができ、伝えたとおりの結果を出せます。

まとめ

上司の役割は、言って終わりではありません。

指示だししたこと、伝えたことが実行され、目的が達成できて、初めて役割を果たせたことになります。

3つのポイントを押さえると、無駄な時間を要することなく、上司の役割が達せられるはずです。

ぜひ、一度お試し下さい。