家庭の味って色々
前に妹がおでんを作ってくれたました。その時にウィンナーを入れているのを見て「えっ!おでんにウィンナー?」ってちょっと驚いきました。
でも、食べてみると美味しくて、「おでんにウィンナーって美味しんだよ」って妹はさも当たり前のように言いました。
お味噌汁に入れる具だったり、マヨネーズの使い方だったり、卵焼きの味が甘いの甘くないの…とか料理の味ってほんとその家庭で様々ですよね。
自分の常識が他人の非常識だったり、他人の常識が自分にとっての非常識だったり。
味の違いは、色んな発見があって面白ーい^^で済みそうですが、いざ職場となるとそうもいかない場面てありますね。
上司の当り前は部下の当り前じゃない!?
この前、NHKのある番組を見ていて、新人社員の方が上司を紹介するときに
「○○部署で○○職の○○…」みたいに紹介しようとしていたら、その上司の方が
「上司の○○です。でいいんだよ。」って苦笑いしながら言っていました。
あー、上司のことを紹介するなんて初めてだから、なんと紹介していいのか、上司を呼び捨てしていいのかわからなかったんだろうな、って見てて思いました。
自分が第三者だと客観的に理解できますが、自分が当事者だとその辺の感覚がちょっと鈍ったりしますよね。
前に私がいた職場でもこんなことがありました。
お客様との名刺交換の際、新たに入社した社員が、先にお客様から名刺を受け取り、自分が後に名刺を渡していたのです。
その時同席していた上司が後で「名刺はお客様より先に頂くものじゃない、先に自分の名刺を渡すもんだ。」って注意していました。
その社員は中途入社だったので、名刺交換のマナーって知ってて当たり前ってその上司は思ったのでしょう。
でも、その社員にとっては全然当たり前ではなかったわけです。
それから、職場の新人教育のマニュアルに名刺交換の仕方について追加しました。
またよくあるビジネスマナーで、電話応対の際、自分の会社の人の名前は上司であっても呼び捨てで言うのがマナーですよね。
例えば「部長の○○は…」というふうに。
でも中には「○○部長は…」とか「部長の○○さんは…」と言っていますね。
特に「○○部長は…」はありがちです。部長って敬称なので、外部の方に伝える時は「部長の○○は」とか「○○は」になりますよね。
でも、それを誰もが知っているとは限らない、知っていてもすぐそばに部長がいるとちょっと言いづらい…という心理が働いてつい「○○部長」って言っちゃったりするんですよね。
こんな時上司のあなたはどんな対応をしていますか?
1 「部長の○○って言わなけダメじゃないか!」ってその場でダメ出ししますか?
2 それとも「そんなことも知らないのか、って心で思って、そういう時は呼び捨てていいんだよ。」って言いますか?
3 それとも「あー教えてなかったね。ごめんね。そういう時は部長の○○は、とか○○は、って呼び捨てしていいんだよ。」って言いますか?
絶対やってはいけないのが1ですよね。
そんなことをもしあなたが言われたら「そんなの知らなかったし」ってちょっと不満に感じませんか?
中には殊勝な人がいて「あーほんとだ。私はそんなことも知らなかったのか、恥ずかしい。」と素直に受け入れて反省する人もいるかもしれません。
でも、そんな人は2や3のような対応をしても、同じように反省すると思いませんか?
私は、3をお勧めします。
上司のあなたが自分の指導が足りなかったって言う態度で指導することで、部下は反発的な態度をすることは無いのではないでしょうか?
指導された内容も素直に受け入れるでしょうし、あなたとの信頼関係も高まると私は思います。
2の場合は、1よりはいいでしょうが、そのあなたの心のつぶやきはなんとなく部下に伝わったりします。
そうすると、あなたへの信頼度は低下します。
新卒の新入社員ならいざ知らず、これまでも社会経験がある中途入社の新入社員の場合、それくらい知っていて当たり前と思うあなたの気持ちも理解します。
でも、そう思う上司が多い中で、そうは思わないで、自分にも非があったな、って思うあなたは、他の上司とは違う評価を部下からもらえるのではないでしょうか?
まとめ
日常の中で、こんなの当り前でしょ、っていうことが崩れ去る瞬間って世の中にはたくさんあります。
でも、それって相手も同じように感じています。
だから、「お互い様」の気持ちでいると、自分も楽ですよね。
それが職場での部下との関係性では、きっと「理解ある上司」と思われてコミュニケーションも良好になり、信頼関係も構築されていくのではないでしょうか。
是非、これからもある「えっ?こんなことも知らないの?」に遭遇したら、「自分の当たり前は、他人の当り前じゃない」を思い出してみて下さい。
きっと、あなたの好感度はあがりますよ。