絶対に欲しい人材を獲得するために大切なことは、その人に寄り添うこと

  • 2022年1月29日
  • 2022年1月29日
  • 採用

大谷翔平選手獲得への日本ハムの熱意は凄かった!

「大谷翔平君 夢への道しるべ」~日本スポーツにおける若年期海外進出の考察~

ってご存じですか?

これは、プロ野球日本ハムファイターズが大谷翔平選手との入団交渉時に使用したプレゼン資料です。

昨日テレビで、メジャーリーガー大谷翔平選手の特番を放送していました。

大谷選手は、高校3年生の時、日本のプロ野球ではなく、最初っからメジャーリーグに行くって宣言していました。

その年のドラフトではどの球団も指名しませんでした、日本ハムを除いては。

ですから、ドラフトで指名された当時のインタビューでは、大谷選手はいい顔はしていませんでしたね。

どうして自分の夢を邪魔するんだ、みたいな気持ちがあったかもしれませんね。

指名した翌日、スカウトの方が学校に指名挨拶に行っても、大谷選手には会えなかったそうです。

それから、日本ハムではどうやったら、大谷選手と会えるか、どうやって交渉したらいいのかを一生懸命考えて、それで生まれたのが先ほどの「大谷翔平君 夢への道しるべ」というプレゼン資料でした。

このプレゼン資料には、プロ野球とメジャーリーガーとの比較や、野球だけに限らず様々なスポーツに関する膨大なデータによる若年期に海外に進出する考察が記載されていました。

何度か交渉を繰り返し、そして、交渉の最後の切り札として、当時の監督栗山氏が交渉にあたりました。

そして、ご存じの通り大谷選手は日本ハム入りを決断しました。

大谷選手の心を動かしたものは?

何が、大谷選手の心を動かしたのでしょうか?

昨日の番組で栗山監督が仰っていたのは、「一度も日本ハムに来て下さいとは言っていない」と仰っていました。

大谷選手の夢を一緒に叶えるために、というスタンスで交渉にあたっていたとのことです。

大谷選手がメジャーリーグでトップになりたい、夢を叶えるための手段として、プロ野球でそして日本ハムでプレーすることをプレゼン資料をもとに交渉を進めたようです。

これって、大谷選手目線での交渉ですよね。

日本ハムが強くなるため、優勝するために大谷選手が欲しい、といった球団のことを優先した交渉ではなく、あくまで大谷選手の叶えたい夢に寄り添ったプレゼンであったというところがポイントです。

大谷選手は、球団の方の熱意や、ここまで真剣に自分の将来のことを考えてくれている姿勢に心が動き、メジャーリーグではなく、プロ野球に進むことを決断したと推察します。

しかしながら、球団も栗山監督も相当な覚悟だったことでしょう。

大谷選手という逸材の人生を自ら背負ったわけですから。

大谷選手がメジャーリーグに行くことが決まった時、栗山監督は「ほっとした」と仰っています。

その言葉から栗山監督がどのような思いでこれまで育ててこられたのか、その重さは計り知れません。

求職者の気持ちに寄り添っていますか?

あなたが採用面接をして、ぜひこの人はうちの会社に来て欲しい、と思ったときどのような姿勢で求職者に話しをしていますか?

給与がいい、休みが多い、福利厚生が整っている、などの条件面ですか?

この人が来てくれると、計画している事業が上手くいくといった、会社目線ですか?

日本ハムの方々のように、求職者の夢に寄り添っていますか?

その人の人生を背負うくらいの覚悟はありますか?

自分たちの都合ばかりを優先させてしまっては、人の心は動きません。

その人がやりたいこと、その人の夢を達成するために、うちで一緒に仕事をしよう、といった求職者の目線で考えてみることも、これからの採用活動では大事ではないかと思います。

 

今回の、日本ハムファイターズの大谷選手へのプレゼン資料を見て、ここまでやっていたのか、と改めてその熱意に感動しました。

大谷選手も、日本ファムに指名してもらって幸せだったのではないしょうか。

今のように、メジャーリーグで夢を叶えるために必要な道のりだったのかもしれませんね。