「言ったもん負け」からの脱却!みんなが提案しやすい職場をつくろう

こんにちは。
今日は、ちょっと気になるテーマについてお話しします。それは「言ったもん負け」の文化についてです。
ちょっと心当たりありませんか?「これ改善したほうがいいですよね」なんて誰かが提案すると、周りの雰囲気が「で、誰がやる?」みたいに一瞬静かになる。そして、誰も手を挙げないまま、なんとなくその場の空気で言い出した人が「じゃあ、私がやります…」と引き受けることになっちゃう、そんな場面です。

「そんなの言わなきゃよかった」って、うっかり思っちゃうこと、ありますよね。

でも、この「言ったもん負け」の文化、実は結構危険なんです。せっかくの改善案や新しいアイデアが出なくなっちゃう。これをどう改善するか、今回は具体的な事例を交えながらお話ししていきますね。

 

「言ったもん負け」って、なぜ生まれるの?

まず、なんで「言ったもん負け」なんて文化が生まれちゃうのか考えてみましょう。

1. 責任の押し付け合い

例えば、ある中小企業の事例です。社員が「業務効率化のために新しいツールを導入したらいいんじゃないですか?」と提案したら、上司がすぐに「じゃあ、それ、君が調べて導入までやってみて」と返事。言われた社員は「えっ、自分が全部やるの…?」と困惑。提案した瞬間、責任が降ってきた感じです。

こんな感じで、提案した人に全部の責任を押し付けちゃうことって、よくあるんですよね。

2. リソースが足りない

中小企業では、やっぱり人手や時間が限られています。新しい提案をする余裕があまりないことも。「これをやりたい!」と言っても、「でも、人が足りないし、やるのは提案者が適任だよね?」と簡単に決まってしまう。結果として、提案した人が「自分でやるしかない」と感じてしまうんです。

3. 提案しにくい雰囲気

ある会社では、社員が「もっとチームでコミュニケーションを増やしたい」と言ったのに、「じゃあ、君が毎週のミーティングを運営してね」と一言。周りからは「それは言わなきゃよかったね」という空気が漂い、提案した本人も「次からは黙っていよう」と思ってしまいました。

提案が「めんどくさいことを引き受けること」になっちゃうと、そりゃあ言いづらくもなりますよね。

 

「言ったもん負け」の弊害とは?

こんな状況が続くと、職場全体にどんな影響があるか考えてみましょう。

提案が出なくなる

「提案したら自分でやらなきゃいけなくなる」と思うと、自然と口が重くなります。みんな「面倒なことには関わりたくない」とか「仕事が増えちゃう」とか思ってしまい、改善のアイデアはどんどん出てこなくなります。

モチベーションの低下

例えば、改善案を出したら、そのまま自分が担当になってしまい、他の仕事と両立できずに疲れ果ててしまう社員も。「どうせまた自分がやることになるし…」と、モチベーションもガタ落ちです。

チームワークの崩壊

さらに悪いことに、提案した人だけが孤軍奮闘する状況が続くと、チーム全体の連携も悪くなっていきます。「あの人が言い出したんだから、やってもらえばいい」という雰囲気が広がり、チームの一体感がなくなってしまうんです。

「言ったもん負け」を改善するためのアプローチ

さて、こんな「言ったもん負け」から脱却するにはどうすればいいか、いくつかの具体的なアイデアをシェアします。

1. みんなで役割分担をしよう

提案が出たら、まずは「じゃあ、誰が何をするか」を話し合うようにしましょう。

事例:とあるITベンチャーの場合

提案が出たときには、「提案者はアドバイザー役」「実行チームは3人編成」「進捗管理はリーダーが担当」と役割を細かく分けました。これで提案者も安心して意見を出せるようになり、チーム全体で動くことができるようになったそうです。

提案者が全てを背負うのではなく、みんなで力を合わせることが大事ですね!

2. 提案を歓迎する文化を作る

アイデアを出しやすい雰囲気を作るために、提案そのものを評価する仕組みを取り入れましょう。

事例:製造業の小さな工場の取り組み

毎月一度、全社員が参加できる「アイデアカフェ」を開催し、気軽に意見を交換する場を作りました。そこで提案が出た場合、すぐに誰がやるかを決めるのではなく、一度全員で話し合う時間を設けました。そして、優れた提案には小さなインセンティブを与えるようにした結果、みんなが積極的にアイデアを出すようになったそうです。

これなら「言ったら自分でやらなきゃいけない」という恐れも少なくなりますよね。

 3. 相談しやすい雰囲気を作る

「言ったら全部自分でやらされる…」という空気をなくすためには、まずは上司や経営者が相談しやすい雰囲気を作ることが大切です。

事例:飲食店チェーンの取り組み

店長が率先して「どんな意見でもまずは聞くよ」と声をかけ、普段からちょっとした雑談の中で改善点を話しやすい場を作りました。その結果、アルバイトのスタッフから「レジ周りの配置を少し変えたらお客さんの待ち時間が減るかも」といった提案が次々と出てくるようになりました。

ちょっとした相談が新しいアイデアにつながることも多いですから、こんな雰囲気づくりは大事です。

 4. 「まずは試しにやってみる」を導入

全ての提案を「やるか、やらないか」で即決するのではなく、「まずは試しにやってみよう」というスタンスを取り入れてみましょう。

事例:サービス業の一例

「顧客満足度向上のために新しい接客方法を試してみたい」という提案が出たとき、経営者は「じゃあ、1週間だけ試してみて、効果があれば正式に導入しよう」と提案者と一緒に実施しました。結果、その方法が顧客に好評で、チーム全員で取り組むことになったそうです。

こうすることで、提案者も「全部自分でやらなきゃいけない」というプレッシャーから解放されますし、他のメンバーも一緒に改善の手応えを感じやすくなります。

 

 経営者や人事担当の皆さんができること

「言ったもん負け」の文化を変えるには、やっぱり経営者や人事のリーダーシップが欠かせません。リーダーが積極的に提案を歓迎し、全員で取り組む姿勢を示すことが大事です。

例えば、経営者自らが「こんな改善を提案してみたんだけど、みんなで一緒にやってみようか」と言うだけで、社員たちも「自分も提案していいんだ」と安心しますよね。

また、「提案してくれた人の意見を尊重するけど、それをどうやってみんなで実現するかを考えよう」という姿勢を見せることが、提案しやすい文化づくりに繋がります。

まとめ

「言ったもん負け」の文化から抜け出せれば、職場はもっと活気づきます。提案が気軽にできるようになり、改善が進むと、会社全体の成長にもつながります。
経営者や人事担当の皆さん、ぜひ提案しやすい環境を整えて、みんなが「もっと良くしたい」と思える職場を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今日の内容が少しでも役に立てば嬉しいです。あなたの職場でも、もっと気軽にアイデアが飛び交うような雰囲気を目指してみてくださいね!


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