残業が減らない理由の解説と減らす方法

残業を減らしたいと思っても、なかなか減らないという企業がありますね。

その理由としては、以下のような原因が考えられます。

  1. 仕事量が多い、人員不足
  2. 残業が評価される環境、企業風土
  3. 本人のスキルの問題、マネジメント不足
  4. 残業代が欲しい

仕事はあるのに、早く帰るようにだけ言っても、結果サービス残業や、持ち帰り残業になってしまうこともあるので、しっかり見極める必要があります。

今回は2つ目の「残業が評価される環境、企業風土」を取り上げて深堀したいと思います。

 

残業する人が頑張っている人?

昔、「モーレツ社員」とか「24時間戦えますか」といった言葉をよく聞いていた時代がありました。

要は、長時間労働が「是」だった時代です。

残業をたくさんして仕事をする社員が頑張っている、会社に貢献している、というように評価されていた時代です。

ですが、長時間労働による体調不良や心の病を抱える人が増えてきて、国も規制をするようになり、法改正が行われました。

時間外労働の上限規制

時間外労働の上限が罰則付きで法律に規定され、さらに、臨時的な特別な事情がある場合にも上回ることができない上限が設けられました。

時間外労働(休日労働は含まず)の上限は、原則として、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければ、これを超えることはできなくなりました。

・臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合(特別条項)でも、以下を守らなければなりません。
・時間外労働が年720時間以内
・ 時間外労働と休⽇労働の合計が⽉100時間未満
・時間外労働と休⽇労働の合計について、「2か⽉平均」「3か⽉平均」「4か⽉平均」「5か⽉平均」「6か⽉平均」が全て1⽉当たり80時間以内
・時間外労働が⽉45時間を超えることができるのは、年6か⽉が限度
・上記に違反した場合には、罰則(6か⽉以下の懲役または30万円以下の罰⾦)が科されるおそれがあります。

大企業は、2019年4月 施行、中手企業は、2020年4月 施行

長時間労働は集中力が低下し、生産性も低下すると言われています。

ですが、残業はなかなか減らない職場があります。

そんな職場でよくあるのが、上司から「残業は出来るだけしないように日中に効率の良い仕事をして下さい。」と言ってはいるが、いざ早く変える社員があると、

「余裕があるんだな」「暇なのかな」みたいな感情を持っていませんか?

それが顔に出ていたりしませんか?

別の社員に「定時で帰っているけど、余裕あるんだね」と言っていたり。

で、遅くまで残業をしている人が頑張っている人、仕事が忙しい人、といった評価をしていませんか?

そうなると、いざ早く帰って、と言われてもそういう範囲気を上司が醸し出していれば、帰りづらくなって、結果残業をしてしまいます。

そういった上司の雰囲気は企業文化に繋がり、なんとなく帰りづらい環境が出来てしまい、特に勤務年数が短い人は、長い人に気を使って「付き合い残業」が発生します。

では、どうすればいいでしょうか?

残業する人が頑張っているという評価や、企業文化を無くしていく

定時で変える社員に笑顔で「お疲れさまでした!」

定時で変える社員には笑顔で「お疲れさまでした!」って言いましょう。

そうすると、社員は安心します。「早く帰っていいんだな」って。

また、早く帰ってと言いながら定時前に声をかけて打ち合わせをし始めたり、仕事の進捗を確認したりする人がいます。

これはもう、絶対やってはいけません。(もちろん、緊急事態は別ですよ。)

残業は事前承認制にする

残業をする場合には、事前の承認制にします。

残業をしなければいけない理由や、どんな業務をするのかを、残業申請書に記載し、提出して上司の承認を受けなければいけないという運用にします。

そうすると、本当に必要な残業なのか、会社のシステムを改善すれば減らすことが出来る残業なのか、本人のスキル不足によるものか、などが「見える化」され、残業が発生する要因となる①③の解決策にもなります。

また、実はそこまで必要が無かったのに残業代が欲しいから(④の要因ですね)といった社員は申請しなくなったりします。

残業する明確で必要な理由がないから書けないわけですね。

定時で変える社員を評価する評価制度

定時で変える社員を評価する評価制度にすることです。

残業をすると、その分の割増賃金が発生します。それって、会社の経費が掛かるわけですから。

一方、効率よく仕事をして、定時で帰り、残業代もかからないわけですから、本来であればほめられても良さそうです。

1on1の時に残業が適切に行われ、減少出来ていることを評価し、褒めたりするといいですね。

そういった評価を職場全体に浸透させて、定時で変える人が肩身が狭いといった企業風土が醸成されないようにしていきましょう。

まとめ

残業を減らし、定時で帰って、ライフワークバランスを保って、社員が働きやすい環境にするのは、最近の働き方の傾向からすると、企業の取り組みとしては大事です。

ただ、残業するのが苦にならない、残業代が欲しいという理由ではなく、純粋に仕事が好きだ!という人もいるでしょう。

そういった意欲がある人については、その仕事に対する意欲を「長時間労働」によって満たすのではなく、例えば新規プロジェクトにアサインする、とか職場の業務改善のリーダーにして任せてみるとか、その意欲の使い道を別のやり方に向けてあげるのも上司の役割だと思います。

残業にはいろいろな要因がありますが、まずは上司であるあなたの態度で残業を減らすことはすぐにでも出来ることです。

もし、あっやっていたかも、と身に覚えが有れば、すぐにでも改善で切ることですから実行してみましょう。