プロ野球は、ただいま日本シリーズが開催されています。
我らが東京ヤクルトスワローズは、3連覇を目標に戦ってきましたが残念ながら5位に終わり、今シーズンは終了。なので、今年はオフシーズンが長いです。来年、また優勝目指して頑張って欲しいですね。
なぜ、同じことを繰り返すのか?
パリーグでは、オリックスバファローズが3連覇を果たしましたが、昨年、ゲーム差なし、勝率も並び、対戦成績で負けていたソフトバンクホークスが優勝を逃し2位に終わりました。そこで数十億円という大型補強を行ったにもかかわらず、残念ながら3位となり、クライマックスシリーズもファーストステージで負けてしまいました。
私からすると、どこからでも打ってくるイメージがあって、なんで優勝できないんだ!?って思うところです。あの、常勝軍団が…と不思議でなりません。あるところで、ソフトバンクファンの方とお話しする機会がありました。そこで、あんなに良い選手がいるのになぜ勝てないんですかね?とお尋ねしたところ、
「この人が代打で出てきたら、おー!っと球場が湧いたりするような選手がいない」って仰っていました。
クライマックスシリーズのファーストステージ第3戦では、3点差リードで、9回ウラの守りという場面。まだまだ、最後のアウト3つ取るまで油断してはいけない、と私は思いながら見ていました。ところが…です。もうキャプテンの柳田選手をはじめ、ニコニコしていて「もう勝ちでしょ」といった雰囲気がありました。これって、どこかで見た風景…。そうです、あの連敗脱出か、とも思われた試合。あの時も同じようにリードをしていて、9回ウラに逆転負けをして、12連敗になったあの試合。
私は、あの試合のことがあったから、まだまだ油断してはダメ、気を引き締めて!と思って観ていたのですが、願いかなわず、サヨナラ負けに…。ここで、ホークスの今シーズンは終了です。
なぜ、人は同じことを繰り返すのでしょうか?過去の経験を活かせないのでしょうか?
チームスポーツには技術以外にも役割がある
先程のなぜ勝てないんですかね?と話した方にこのことも聞いてみました。
すると、そういうときにチームを引き締めたり、負けが込んでいるときベンチを盛り上げてりしていた選手を放出したりして、そういう役割の人がいなくなってしまったと…。
確かに、防御率も低く、2桁勝利の投手、ホームラン30本、3割バッターが何人もいる、という優秀な選手がいる方が勝利の確率は高いでしょう。ただ、そういったスキル以外にも、大事な役割があるように思います。投手が、連打を浴びているときに、内野手が声を掛けに行く、とか、負けが続いているときにベンチの雰囲気を変えるような声出しをする選手がいて、士気を高めるとか、このあたりとても大切なことかもしれません。
企業でも同じです。いろいろな役割があるし、いろいろな仕事があります。一見華やかにみえる部署の人にスポットが当たりがちですが、縁の下の力持ちとでも言いますか、地味だけど、なくてはならない仕事があります。それぞれが役割を果たしてこそ、企業は成り立っていきます。
やっていることの意味を伝えることが大切
なぜ、その仕事が必要なのか、何のためにやっているのか、上司はそのあたりしっかりと伝えてあげることが大切だし、それが上司の責務です。
例えば、また野球の話しに戻すと、誰だってヒットを打ちたいと思っているはず。でもノーアウト1塁の場面で、次のバッターには犠打、送りバントを指示することがあります。こんな時、なんで打たせてくれないんだ…と不満に思うのではなく、チームが勝つために必要な、大切な役割と思ってやるのか、です。
こういったことをきちんと選手が理解してやれるかは、日ごろのチーム作り、監督と選手の関係性作りがとても大切ですよね。
こういった関係作りを怠らず、きっちりやっていけるチームが、勝利を近づけると思います。
さあ、2023年日本シリーズは、今日このブログを書いている時点では1勝1敗で第3戦が行われています。どちらか勝つのでしょうか?今年は、のんびりテレビ観戦です。