どんなチームにしたいのか?野球にみる人材戦略を考えてみた

  • 2023年9月29日
  • 2023年10月3日
  • 人事

先日、動画配信サービスで、唐沢寿明さんが主演したドラマ「ルーズベルトゲーム」が配信されていました。

リアルタイムで放送されていたころは、今ほどプロ野球に関心が高かったわけではなかったのですが、今改めて観ると、まあ面白い面白い。

私の推しチームは「東京ヤクルトスワローズ」。昨年の今頃はリーグ優勝2連覇という輝かしい結果に、ココロオドル思いでしたが、今年は一転して、逆優勝争いとでも言いましょうか、5位、6位争いをしています。

昨年優勝したチームがここまで成績が落ち込んでしまうのか…と。

先程のルーズベルトゲームに話を戻すと、なかなか勝つことが出来ず、会社の経営も厳しい状況下で、廃部の危機にあるチーム。

有力な選手や、監督までもがライバルチームに移籍してしまう。

そんな中、野球を詳細に分析し、データに基づき、選手に細かく指示を出す監督が新たに就任します。そして、その指示が上手くいき、徐々に活用になります。

ドラマとはいえデータに基づく監督の采配は、確かに勝敗に影響する、と感じています。

 

監督の采配が勝敗に影響することも

野球はチームプレーです。そして、監督から様々な指示が出ます。
ノーアウト1塁。次のバッターに普通に打たせるのか、バントで送るのか。その指示に従って、選手は打ちにいったり、バントをしたりします。また、先発投手を変えるタイミングだったり、代打を送りタイミング、どの選手を代打に送るのか、監督の采配は、勝敗の重要な要素になります。

試合後、監督インタビューをネット記事で見ると、今年の高津監督からよく聞いた言葉があります。

「もう少し粘って欲しかった」「もう一人粘って欲しかった」といったような発言。

つまり、「こうして欲しい」という願望であったり、選手への期待であったり、それは、監督というか人としての情であったり、あるいはやさしさかもしれません。でも、試合においては、願望より、収集したデータかを基に、この投手はこのチームにはよく打たれるというデータがある、だからこの投手は登板させない、といった采配だったら結果は変わっていたのではないか、と。もちろん、リベンジというか、前回のミスを克服して欲しい、という思いで送りだされ、時にはそういうことも必要でしょう。ただ、今シーズン、それが裏目に出て、あーやっぱり打たれた…同という場面が多かったですね。

つまり、人材戦略としては、弱点を克服するより、強みを伸ばしたほうが、成果に繋がりやすいものです。

ドラフトは採用と同じ!?

野球は経営と同じだな、と思いながら私はよく見ています。

例えば、ドラフト。

今、先発投手が足りないので、即戦力になる大学生か社会人を獲得をする。これって、今必要な人材を採用するのと似ています。

有望な高校卒の選手を獲得して、じっくり育てる。これは、計画的に数年後、例えば3年後に必要な人材を採用するに似ています。

即戦力を獲得した場合、元々先発が足りなくて採用しているので、ルーキーイヤーから、先発ローテーションに入って投げる。(先発ローテーションは中6日で登板するのが一般的です。)となると、初めてのプロでの試合。疲れも出てきますし、体への負担も大きく、ケガをしやすくなり、コンディション不良や、肘のケガなどで長期離脱になりやすくなります。

一方で、じっくり育て、体力もしっかりつけさせて、数年後の登板を目指して育成する。3年後、いよいよ1軍で登板するようになっても、6日より多く感覚を変えて(例えば10日間ずつ間隔をあけて)、ゆとりを持って登板させていく育成方針があります。結果、どちらが長い期間活躍すると思いますか?例外もあるかもしれませんが、大方後者のじっくり育成するほうですよね。

その育成方針で、花開いたのがオリックスバファローズというパリーグのチームです。今年リーグ3連覇を果たしました。

同じ最下位から優勝し、昨年シーズンまで、同じくリーグ連覇した我がヤクルトスワローズとどうしてこんなにも違ってしまったのか…と残念に思うばかりです。

企業の採用活動においても、今必要な人材の採用も必要ですが、3年後必要になる人材を今から募集して、関係性を構築して、じっくり育てることが、大切です。

 

どんなチームにしたい?

今年、セリーグで優勝した阪神タイガース。圧倒的な強さで優勝しましたね。

ここで注目したいのが四球の数です。

このブログを書いている時点では、阪神タイガースの今年の四球の数は484個。昨年は358個。今年はまだ数試合残していますが、すでに昨年を126個上回っています。これは、阪神の岡田監督が出塁を重視した戦略によるものです。四球が増えるということは、球をよく見極めることになり、相手投手の球数は増えますし、体力を消耗していきます。ただ、一方でバッター側からすると、四球よりヒットの方が契約更改時の査定は高い。となると、やっぱりヒットを打とうとする。

そこで、岡田監督は四球もヒットも同じとして、選球眼の重要性を説き、球団に四球に対する査定のポイントアップを了承させました。それで、選手もチームの方針に従い、しっかりとボールを見極めるようになり、四球が増えました。

これは、人事制度の評価と同じです。

例えば、仕事に成果を重視するのであれば、その成果に応じた評価になるし、チームワークであったり、失敗を恐れずチャレンジする社員を育てたい、そんな企業文化にしたいのであれば、そういったところを評価する制度になるでしょう。

ところが、企業の人事制度をみると、そうなっていないことが多々あります。

そもそも人事制度ってなんの為に導入するか、が明確でなく、よそがやっているから、流行りだから、といったことで導入している企業があります。それでは上手くいきません。コストと時間を無駄に浪費するだけです。

大事なのは、「目的」です。

どんな社員を理想とするのか、どんな企業を目指すのか、まずは「目的」を明確にする必要があります。

あなたは、ヒットを多く打つチームにして優勝を目指すのか、四球でもいいからとにかく出塁することを重視するのか、です。

それが明確でないと、選手(社員)は思い思いのプレーをして、目指す目的が達成できないことになりかねません。

まとめ

今回は、久しぶりに野球を題材にブログを書いてみました。

野球って、本当に奥が深いです。

プロ野球もレギュラーシーズンは残すところわずかです。

ヤクルトスワローズは、今年残念ながらBクラスとなり、クライマックスシリーズもありません。昨年は、日本シリーズまで出場して、長い期間楽しませてもらいました。

ぜひ、来季へ向けて、今年を振り返り、課題を明確にして、課題解決に向けて取り組み、せひとも来年はあの強かった昨年、一昨年のように強いヤクルトスワローズを見せてもらいたいものです。優勝奪還!ガンバレヤクルトスワローズ!!