部下が、会議で全然意見を出してくれない
部下がなかなか相談してきてくれない
といったお話しを聞きます。
その原因は、上司のあなたにあるかもしれません。
部下が相談してくれない理由
朝礼での出来事
あなた:みんな、困ったことがあったらいつでも遠慮なく相談して下さい。
とあなたは言う。
である日のこと。
- 部下:課長ちょっと相談があるのですが…
- あなた:あー今ちょっと忙しいから後でいいかな?
- 部下:はい、わかりました。
こんな光景、よく見ますね。
これって、どう思いますか?
もう、その部下はあなたに相談はしてくれません。
だって、勇気を出して相談しに行ったのに、「後で…」って。
「みんな、困ったことがあったらいつでも遠慮なく相談して下さい。」
って言ったじゃないか、朝礼の時と言ってること違うじゃないか!って思いますね。
勇気を出して行ったのに、そりゃうもうへこみますよね。
あなたと部下ではおかれている立場が全然違います。
軽い気持ちで「後で」と言ったかもしれませんが、言われた部下は結構へこむのです。
私もそんな経験ありますから。
で、あなたは用件が済んだところで、
- あなた:ごめん、ごめん、○○会社の△△さんから電話かかってきてて、それ返さなくちゃいけなくて。で、何?
- 部下:あっ、はい、実は…
でもね、相談した時が一番モチベーション高いのです。
心の中では、部下は、「もう、いいや」って気持ちになってテンション下がっていたりしますね。
では、あなたはどうすればよかったのか…
5分でもいいから、聞いてあげれば良いのです。
そして、
「わかった。報告ありがとう。ちょっと対策考えようか。何時に時間取れる?」
と言って対応すると、その場でまずは一旦部下の話しを聞いて、受け止めていますね。
だから、部下も聞いてくれなかった、という気持ちになりません。
どんなに、あなたが忙しくても、火災や天災などの人命にかかわること以外だったら、部下の話しを聞いてからでも全然間に合うのではないですか?
人命にかかわることで後にされた分には、それは部下も納得するでしょう。
それくらい、部下を大事にして、部下の話しに耳を傾けましょう。
これこそ上司に必要なコニュニケーション力です。
部下が会議で意見を出さない理由
ある日の会議での出来事。
- あなた:お客様に喜んでもらえるイベントを考えている。みんな。遠慮なく意見を出して欲しい。どんな意見でもいいよ。
- 部下:部長、地域の方を集めて、意見交換会をやったらどうでしょうか?
- あなた:意見交換会ってどんなことするんだ、地域の人集めれるのか?予算は?
- 部下:あっ、はい…。
といった具合。もう、あなたは質問攻め。
部下は、否定された、って思うでしょう。
あなたはそんなつもりで言ったのではないかもしれません。
ここでも、先ほどと同じで、部下が意見を出すって、勇気がいることなのです。
部下はもうこれ以上意見は出さないでしょうし、その場にいた社員も同じ感じになりますね。
では、どうすればよかったのか。
意見出しをしたら、まずは「ありがとう、それはいいね。」と肯定するのです。
その上で、具体的なことを聞いていく。
中には稚拙な意見もあるかもしれません。それでいいのです。
意見出すことが大事。そうすると、その部下が日頃どんなことを考えているのかもわかるようになります。
でも、いきなり質問攻めだと、否定されている、と思ってしまうものです。
ですから、まずは「それいいねー」って肯定することが大事です。
『心理的安全性』って言って言葉、聞いたことありますか?
最近よく聞くようになりましたね。
これって、何を言っても大丈夫、否定されない、といった安心して意見が言える状態のことです。
そういった安心感あって初めて意見が出せるのです。
まとめ
いかがでしたか?
部下の立場からすれば、こんな矛盾すること、理不尽なことって意外と多いのです。
あなたは気づいていないかもしれないけど。
私も、以前管理職をしていたことがあります。
で、ここに書いたようなこと言ったことあります。そのころは、私もわからなかったんですね…。反省です。
上司であるあなたの言葉は、あなたが思っている以上に、部下に重く響いています。
上司と部下では、立場が全然違います。これを、上司のあなたは肝に銘じましょう。
そのことを忘れずに部下と接すると「頼れる上司」になりますよ。きっと。