良いと思って採用したけど長続きしないのはなぜ?
採用して、数日で退職したり、数ヶ月で退職したってことありますよね?
仕事は出来るんだけど、なんだか企業の風土に合わない、とか、今いる社員となかなか上手くやれなくて、と。
それってなぜ起こるのかな、って考えてみると、原因はいろいろとあると思います。
スキルの裏付けちゃんと確認していますか?
例えば、いくつか例を挙げてみます。
エクセル得意です。表計算とか前職でもやっていました。
そのエクセル得意ってどれだけできるかわかりますか?
VLOOKUPが出来ます、なのか、マクロまで出来るのか?
あなたの会社はどれくらいのスキルを求めているのでしょうか?
前職では社外文書をワードで作成していました
どれくらいの時間で出来るのか?
下書きした原稿をそのままワードで打ち換えているだけなのか?
それとも、文書の内容まで考えていたのか?
こういった確認をしないで、面接時に言ったことだけで、そのスキル自体をチェックしていない企業があります。
「出来ます」これって、定量的ではないので、判断基準はそれぞれ変わってきますね。
それを確認せずして、入社後に「え?VLOOKUPも出来ないんだ」なんてことになって、本人も自分の思っていたものと違うので退職に繋がってしまいます。
企業の理念っていつ伝えていますか?
では、企業の理念っていつ伝えていますか?
会社が何を目指していて、どんなことを目指しているのか、といった企業が事業を行う上で大事にしていることを面接で伝えていますか?
先日、「今日は新入社員にオリエンテーションで企業理念の説明をしました」といった投稿を見かけました。
私は「えっ?」って思いました。
面接のときに話していないの?って思いました。
採用定着士として、企業の採用の支援も行っていますが、求人原稿には企業はどんな人物を求めていて、仕事をする上でどんなことを大事にしているかを書きましょう、ってアドバイスしています。
なぜなら、これから一緒に働く人に一番大事なのは理念を共有できるかどうかだと思っています。
先ほどのエクセルやワードのようなスキルって、正直ある程度練習をすればそこそこ出来るようになるものです。
ですが、この目指すべきもの理念が共有できない人だけは、そう簡単に変えることは出来ないと私は思っています。
例えば、「お客様が我が社の商品を買って下さり、その商品によってお客様の生活が豊かになる社会を目指します」といった企業理念があったとしましょう。
「こんな商品を買っただけで、人が幸せになるはずないよな。」気持ちを持った社員だとしたら、「もっとお客様が喜んでくださる商品を作っていこう。」といった、気持ちになるのはなかなか難しいと思います。
人の考え方は千差万別です。その考えを否定しているわけではありません。
ただ、あなたの会社には合わないでしょう。
そうすると、他の社員ともうまくいかずギスギスした雰囲気になったり、教育しても改善や成長が見られない、ってことに繋がりかねません。
結果、その人も仕事をしてても楽しくないので、やる気なくて、退職、ってことになります。
短期間での退職って、双方が不幸だって私は思います。
雇用したあなたの会社だけが何だか迷惑を被った感じに思うかもしれませんが、それは採用された側も同じです。
最初からちゃんと言っておいてよ、って思っているかもしれません。
また、就職活動をしないといけないわけですから。もしかしたら、ほかにも採用通知をもらっていたかもしれませんよね。
双方にとってミスマッチは防ぐべきなのです。
まとめ
入社後に「こんなはずじゃなかった…」とならないように、確認するべきことは事前にきちんと確認する、伝えておくべきことは事前にしっかりと伝えましょう。
それでも、「こんなはずじゃなかった…」は起こるかもしれません。
ただ、そうなる確率は出来るだけ事前に少なくしておきましょう。