知らずに応募者を逃してしまう!?求人の応募率を高めるための求人原稿の作り方のポイントを解説

  • 2023年2月26日
  • 2023年3月8日
  • 採用

求人原稿は、求職者に届かなければ意味がない

今回は、「求人の応募率を高めるための求人原稿の作り方」について解説します。

最近では、ホームページに採用ページを作ったり、採用に特化した採用サイトを作ったりする企業が増えてきました。

でも、せっかく採用ページや採用サイトを作成しても、そこに掲載している求人原稿がお仕事を探している人に届かなければ、意味はありません。

採用ページや採用サイトに掲載する求人原稿では、

「求職者にはよくわからない表現や曖昧な記載を極力減らす」

「面倒な対応を求めない」

といったことを気を付けることで、応募率を高めることに繋がります。

では、具体的に解説していきます。

応募したくなる求人原稿作りの大前提

求人原稿では、対象となる人物像を明確にする必要があります。

具体的にどのような人材に来てほしいかをはっきりイメージして、その来て欲しい人が興味を持ってくれるような原稿作りが必要です。

  • 「とりあえず求人を出していい誰か応募するのを待とう」
  • 「あんまり具体的なことを書くと応募者が限定されそうだから、多くの人に当てはまるようにあえてふわっとした感じで書こう。」
  • 「とにかく、だれでもいいから良い人に欲しい!」

こんなことを考えながら求人原稿を書いていませんか?

こういう考えはあまりよくありません。なぜなら、結局誰にも応募されないまま、時が過ぎる結果になる可能性が高いからです。

あなたの会社に来て欲しい!と思っている人が興味をもち、応募してくれるような原稿にするためには、仕事内容や給与条件などを羅列するのではなく、プライベートのことや、仕事についての考え方等、色々なメッセージを盛り込むことが望ましいです。

そういったことを前提に求人原稿を作成することで、あなたの会社で働くことに興味を持つ人を増やすことができます。

例えば、あなたが旅行で宿泊先を探すとき、自分の好みに合ったホテルや旅館と思うから、よしここのホテルを予約しよう!と行動に移すわけです。

しかし、ここから応募に至るまでには、これだけでは足りません。さらに求人原稿に手を加えていく必要があります。

ライバル企業との違いを出せる内容にする

給与や労働条件など、他社と容易に比較されるような点をアピールするのはやめた方がいいでしょう。

例えば、給与や休日の日数のみをアピールポイントすると、よりそういった条件が良い会社に人材を取られてしまいます。

そのような他社と容易に比較されてしまうような内容ではなく、

この会社に入社すると、

  • こんな経験を積めて
  • こんなスキルが身について
  • 数年後にはこのような仕事で活躍できるようになる

といった、あなたの会社で働くからこそ得ることができる経験やライフスタイルなどが伝わるような内容にしましょう。

条件面の数値だけで比較されると、小規模な企業は大企業に勝つことはできないでしょう。

求人原稿は、いわゆるあなたの会社を売り出すための広告のようなものなのです。

あなた見る商品の広告でも、ただ値段や機能といった数値だけをアピールする広告で、どの程度効果があるでしょうか?

よく知らない会社の商品の広告で、アピールしているのが値段だけの場合、しかも、それが簡単に比較検討でき、より魅力的な値段を設定している商品があれば、間違いなくほとんどのお客さんがそちらに流れてしまうでしょう。

求人でも同じです。

小規模は企業が給与や休日数などの条件面だけをアピールするということは、このように値段だけをアピールしている知名度が無い商品と同じようなものなのです。

広告の例に戻ると、値段や機能の数値だけをアピールするのではなく、その商品を使うと得られる特別な体験や効果をアピールしてみる方が訴求力が上がると思います。

求人も同様に、あなたの会社だから得られるメリットをアピールしていく必要があります。

 

応募率アップに繋がる求人原稿のチェックポイント

求人の応募率アップつながる求人原稿のチェックポイントです。

①求人の対象とする人物像を明確にする

繰り返しお伝えしていることですが、どのような人に来てもらいたいのかがぼんやりしていると、誰にも伝わらない原稿となってしまいます。

仕事の内容や必要なスキルなど具体的な設定を行い、その求人原稿のターゲットの人物像を明確にします。

「誰でもいいから来てほしい」では、結局誰にも伝わらず、誰にも来てもらえません。

②高望みしすぎない

「誰でもいい」と間口を広げすぎると誰にも届かないことを説明しましたが、逆に非常に高い条件を要求して間口を狭くし過ぎても、これまた応募は来なくなります。

もちろん、それに見合うような報酬を出してでも欲しい人材を採用する必要があるのであれば問題無いですが、

「どうせ採用するなら、より優秀な人が来てくれたらいいな」みたいな感じで、むやみに条件を高めるのはよくありません。

大谷選手のような人を求めても、そんな人はそうはいないのです。(残念ながら・・・)

③わかりやすい文章を心がける

これは自分では気づきにくく、よくやってしまうことですが、応募者への影響は大きい部分になります。

その業界では普通に使われる専門用語や、業界にだけ通じる略語や言い回しをそのまま求人原稿に使っているのを時々見かけます。

業界の専門用語や、言い回しなどを使ってしまうと、詳しくない人にとっては

「なんだか良わからない、難しそう」
「自分には関係な仕事かな」

というように判断されてしまいます。

特に未経験者を募集しているのに、専門的な用語の記載があると、ほとんどの人は理解できないかもしれません。

内容が理解できない状態で、応募してみよう!となる可能性は低いでしょう。

専門用語は、仕事内容の記載のときに出てきがちですが、それ以外の部分にも注意が必要です。

例えば、

休日の書き方や勤務時間についてもその業界独特の言い回しを使用しているケースがよくあります。
誰でもイメージできるような表現で原稿を作成しましょう。

もし可能であれば、
異なる業界の知人などに確認を依頼し、わかりづらい表現を指摘してもらうとよりわかりやすい求人原稿に仕上がります。自分では、なかなか気づきに食いものなのです。

④給与条件をごまかさない

あまり自信が無い場合などには、原稿にざっくりした給料を書いて詳細は面接で説明したいと考える場合があると思います。

「実際の給料を書くと、応募者が減るかも」と思い、このような対応をしたくなるかもしれませんが、実は逆効果です。

求人原稿では、求職者が入社後のことをイメージできるような内容にすることが大切です。

ざっくりとした給料、例えば「18万円~50万円(当社規定による)」みたいに書かれているのをよく見かけませんか?

求職者側の視点でみれば、自分がこの会社に入社したらどれくらいの給料をもらえるのか、がよくわかりませんね。

「未経験者は年齢に応じて18~23万円でスタート。スキルが上がり役職がつくと規定に応じて上昇します。」といった記載や、実際の勤務年数に応じた 年収額を記載するなど、実績が具体的に記載されていると、よりイメージがつきやすくなりますね。

⑤通勤方法の記載内容は意外に重要

仕事内容や給与条件は意識して作成していても、その他の項目に気が抜けてしまっている場合があります。

そのような項目によって、応募者を取り逃がしてしまうこともあります。

その一つが通勤方法についてです。通勤は、できるだけ短いほうがいいと思いますよね。仕事内容や会社の雰囲気は自分に合っているけど、通勤がなあ…と思ったりします。

次のような点を意識して丁寧に記載しましょう。

・最寄りの駅一つだけでなく、通勤で利用される可能性がある駅はすべて書く
・駅からの距離もしっかり書く
・駅の路線名もあると、土地勘が無い人にもわかりやすくなる
・バスを利用できるなら、バス停や路線名を書く
・自家用車での通勤が可能であればその旨を書く
・駐車場代やガソリン代の支給があるのであればそれを書く

⑥エントリーフォームはできるだけ簡潔に

エントリーフォームはできるだけ簡潔にしましょう。

連絡先を記載してもらうくらいでもいいでしょう。

その他の必要情報は、電話やメールなどで改めて聞きましょう。

求人原稿を読んで、会社に興味を持ち、仕事内容や給与条件などにも納得し、「よし、応募しよう」となっても、エントリーフォームの入力項目が膨大にあるとその時点で離脱してしまう人が多く出てきてしまいます。

せっかく応募したい気持ちになってもらうことができたのに、エントリーフォームが原因で応募されない結果になってしまいます。
これはとてももったいないですね。

最近はスマホを使用して求人を探している人が多いので、スマホで閲覧している時に、エントリーフォームに進んだら、志望動機や職務経歴などなど、分量が多く、しかも簡単に書ける内容ではない項目があると、相当な割合で離脱してしまいます。

あなたもそうではありませんか?例えば、オンラインメディアで興味があるものがあって、いざ申し込もうとしたら、「知ったきっかけは?」「どんなことを学ぼうと思いますか?」など、テキストで記載する項目が多いと面倒になって、もういいや、ってなりませんか?

それと同じです。

冒頭で書いた通り、エントリーフォームでは、必要最小限の情報だけを入力してもらいます。

そして、企業の担当者から、応募者へ改めて連絡を取るようにするのが望ましいですね。

まとめ

以上が、「求人の応募率を高めるための求人原稿の作り方」でした。

いかがでしょうたでしょうか?

せっかく採用ホームページを作成してもそこに掲載している求人原稿の内容が良くないと、求職者に届かず、ほぼ効果がでないまま、時間だけが過ぎる・・・といったことになりかねません。

効果が上がる求人原稿の作成方法は、そこまで難しいものではありません。

基本的な考え方は、それを読む人にわかりやすい内容にすることです。

今回のブログで解説したことを参考にしながら、求職者のことを考えて丁寧に原稿を作成することで、わかりやすい内容になると思います。

今回解説した内容を全部やるとなると、なかなか大変かもしれません。

無理のない範囲で、できるところからどれか一つでもいいので実践してみてはいかがでしょうか?

そして、あなたの会社の求人応募率アップにつながると嬉しく思います。