マネジメント力とは一体どんな能力?プロ野球でわかりやすく解説

  • 2021年12月24日
  • 2022年3月4日
  • 人事

管理職にはマネジメント力が必要、とか、よく「マネジメント」という言葉を聞きますね。

でも、いったい、マネジメントってどんなものかちょっとふわっとしていますよね?

今日は、プロ野球を例に挙げて、わかりやすく解説します。

 

なぜ、ヤクルトスワローズは最下位から優勝できたのか?

今年のプロ野球日本シリーズは球史に残る熱戦でしたね。

ヤクルトスワローズ大ファンの私にとっては、最高の年でした。

このヤクルトスワローズは、2019年、2020年と2年連続で最下位でした。

そのチームが、セリーグで優勝し、クライマックスシリーズを勝ち抜き、そしてそして、なんと日本一にまでになったのです。

チームのメンバーは、昨年、一昨年とそう大きくは変わっていません。

2桁勝利の投手も、規定投球に達した投手もいません。

そして、村上選手がリーグのホームラン王、打点リーグ2位という成績ではあったものの、チームに3割バッタ

ーは一人もいません。

どんなに、もっと勝てる投手を、3割打つバッターを、と無いものねだりしてもどうにもなりません。

今いる選手を上手く起用し、そして勝つしかないのです。

高津監督の采配

高津監督は、先発ピッチャーのローテーションはあまり固定せず、その時に調子のいい選手を先発させました。

高卒2年目で甲子園を沸かせた奥川投手は最後まで中10日で起用しました。

それは、まだ体が出来上がっていないから、ということで身体の回復を優先させながら、大切に育成しながら

起用したのです。

また、最初は先発で起用していた、田口投手、スアレス投手は途中から中継ぎに転向へ。

なかなか打てない時期があった村上選手を、4番から移動させることなく我慢強く使い続けました。

その結果、シーズンを通じで、グングンとチームは成長し、そしてリーグ優勝、日本一まで駆け上がりました。

選手の特性や向き不向きをきちんと見極め、選手に役割を与え、その選手が最も活躍できる場を与え、そして

チーム全体が強くなり、そして優勝、日本一という最高の成果を出しました。

これこそが「マネジメント力」なのです。

今いる選手を適材適所で起用し、成果を上げる、これこそがマネジメントなのです。

今いる人材で何とかする、これこそマネジメント力!

お分かりいただけましたでしょうか?

プロ野球に興味がない方には、少々わかりづらかったかもしれませんね。

ただ、ある程度はご理解いただけたのではないでしょうか?

ぜひ、管理職であるあなたも、今いる社員を上手に適材適所に配置して、マネジメント力を発揮してみましょう。

また、高津監督の采配が上手くいったのは、そこには選手との信頼関係があったことも間違いないでしょう。

9月のある時、みんなを鼓舞する「絶対大丈夫!」というあの言葉。

日頃から、コミュニケーションをしっかりとって、人間関係を良好にしておくことも大切です。

最初は上手くいかなくても、まずは自分の頭で考えて実行してみることが大事です。

上手くいかなかったら、その理由をきちんと社員に説明して、是正すればいいのです。

最初から、正解なんてありませんよ。