人事評価制度をうまく運用できなくて失敗する理由

  • 2021年12月17日
  • 2022年2月24日
  • 人事

良いと思って買ったはずのバッグが使えない!?

皆さん、ネットでお買い物しますか?

日用品だったり、洋服だったり、電化製品だったり…最近では、リアル店舗で機能や手触り感、サイズ感をチェックしてネットで値段の安いところを見て購入する人も増えていますよね?

でも、そこまでするのも、まあまあ面倒ですよね。

それで、インターネットでおおよそスペックやサイズを調べて良さそう、と思って購入。

例えば、仕事用のバッグを買ったとしましょう。

いざ、使ってみると、携帯電話を入れるスペースに携帯電話が入らない、、、

A4サイズのファイルを入れようと思ったのに入らない、、、

結局、肝心なところが目的と合わず、タンスの肥やしに…みたいなことありませんか?

自分の会社にあった評価制度にしていますか?

人事制度も同じです。

インターネットや、販売されている書籍を参考にして、導入しても上手くいくはずがありません。

そういったものに記載されている評価項目をそのまま使って評価してはいませんか?

評価項目=会社が求めている人物像

なのです。

会社に、ミッションや、ビジョンはありますか?

行動指針はありますか?

ミッション・ビジョン

ここでちょっとミッションビジョンとは何かを確認してみましょう。

会社によって、多少の定義は異なります。

  • ミッション:企業が果たすべき使命・存在意義
  • ビジョン:会社の将来あるべき姿

では、会社のミッションやビジョンを達成するためには、社員にどのような行動をして欲しいか、どういう価値観をもってもらいたいか、

それが、バリューいわゆる行動指針です。

そして、人事評価制度で評価する項目は、自ずと行動指針をもとに作成されます。

例えば、

「周りの社員と協力して物事に取り組む」という行動指針があったとします。

評価項目:「周りの社員と協力して物事に取り組むんでいるか」

という評価項目が必要になるわけです。

そう考えると、このように作成した評価項目と、どこからか持ってきた既成の評価項目とは、自ずと評価項目は違ってきますね。

そんなんです。お気づき頂けましたか?

何かからもってきた評価項目は、あなたの会社の評価項目ではないのです。

その評価項目は、あなたの会社が大事にしたい評価項目ですか?

とはいっても、評価項目を実際考えるのは結構大変な作業です。

最初からすべてを作り上げていくのは時間がかかるかもしれません。

ですから、まずは今使用している評価項目を一つ一つ精査して、自分の会社に必要かどうか?といったことを一つ一つ確認していくことから始めてみてみるものいいでしょう。

大事な「時間」を使って、評価をするのであれば、そこから何かしらの「成果」は必要です。

会社に合った人事評価制度を作ろう!

そして、人事評価制度はこうでなければならない!というものはありません。

会社にあったやり方で良いのです。

例えば、達成度○%、とか5段階評価で4とか5、を評価するやり方でなくとも

上司と部下で定期的な面談をやって、前回の課題かクリアできたかどうか

出来ていなかったら、どうしてできなかったかを一緒に話あう、そして解決方法を考えて、またやってみる

で、またどうだったかを話し合う、といった方法もありますよね?

ただ、ここでは、何のための課題か、何を達成するための課題か、は先ほど言ったミッション・ビジョンを忘れてはいけません。

評価というのは、社員に大きな影響をもたらすものです。

会社の目的も達成され、そして社員の課題も解決し、社員の目標達成が、会社の目標達成になるような制度を作りましょう。

ミッション・ビジョンを作ろう!

もし、会社にミッション・ビジョンが無ければ、まずそれを作るところから始めましょう。

あれば、本当に会社が目指しているミッション・ビジョンを見直してみましょう。

そして、そのみっしょん・ビジョンを達成するために必要な

行動指針・価値観を作りましょう!

最後に、リクルートホールディングスのミッション・ビジョンバリューをご紹介します。

基本理念
私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、
一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。

ビジョン [ 目指す世界観 ]
Follow Your Heart
一人ひとりが、自分に素直に、自分で決める、自分らしい人生。本当に大切なことに夢中になれるとき、人や組織は、より良い未来を生み出せると信じています。

ミッション [ 果たす役割 ]
まだ、ここにない、出会い。
より速く、シンプルに、もっと近くに。
私たちは、個人と企業をつなぎ、より多くの選択肢を提供することで、「まだ、ここにない、出会い。」を実現してきました。
いつでもどこでも情報を得られるようになった今だからこそ、より最適な選択肢を提案することで、「まだ、ここにない、出会い。」を、桁違いに速く、驚くほどシンプルに、もっと身近にしていきたいと考えています。

バリューズ [ 大切にする価値観 ]
新しい価値の創造
世界中があっと驚く未来のあたりまえを創りたい。遊び心を忘れずに、常識を疑うことから始めればいい。良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう。

個の尊重
すべては好奇心から始まる。一人ひとりの好奇心が、抑えられない情熱を生み、その違いが価値を創る。すべての偉業は、個人の突拍子もないアイデアと、データや事実が結び付いたときに始まるのだ。私たちは、情熱に投資する。

社会への貢献
私たちは、すべての企業活動を通じて、持続可能で豊かな社会に貢献する。
一人ひとりが当事者として、社会の不に向き合い、より良い未来に向けて行動しよう。

引用元:ビジョン・ミッション・バリューズ | 企業情報 | リクルートホールディングス