あなたは、初めてあった人に自分のことを色々と話せますか?
どんな趣味があって、どんなことにやりがいがあって、これまでどんな仕事をしてきて、地元はどこで、今住んでいる場所はここで・・・などなど。
見ず知らずの人にそんな自分のプライベートを話すのって躊躇しますよね。
でも、ビジネスシーンでそれと同じ状況が存在する時があるのです。それは・・・。
初対面の人に自分のことをさらけ出す?
先ほどの答えは、そう「面接」です。
これまで、面接をしたことがあったり、面接を受けたことがあると思いますが、「面接」ってすごい特殊な状況なんです。ですが、「特殊な状況」思っている人はあまりいないかもしれません。
だって、面接を受ける立場からすると見ず知らずの人に、自分の住んでる場所を教え、っ電話番号も教えるって個人情報出しすぎじゃありませんか!?
そして、面接する人の質問に律儀にきちんと答えていく。
- これまでどんな仕事をしていましか?
- 前職の退職理由を教えて下さい。
- どんなことにやりがいを感じますか?
- これまで、あなたの人生に影響を与えた人と、どんな影響を与えたのかエピソードを教えて下さい。
などなど。
ちなみに、面接者の質問に黙秘権はありませんね。
「すみませんが、黙秘します!」なんて言ったらたちまち不採用ですもんね。
そんなの当り前じゃないか!って声が聞こえてきそうですが。
でも、それを当たり前と捉えるのか、特殊な状況だ、と思って面接をするのとでは、その後に大きな差が生まれるのです。
面接後に待ち受ける求職者の逆襲!?
例えば、面接したあなたの印象が悪かったりすると、そのことは今やSNSで共有されて拡散されてしまうことこともあるのをご存じでしょうか?
あそこの会社の面接ではこんなことを聞かれた、とか面接官の態度が最悪だったとか言われかねないのです。
だからって、それに怯えてそちらに気を取られた面接では本末転倒な感じですが、面接を担当しているあなたに知っておいて欲しいのは、その面接があなたの会社の価値を上げたり、下げたりする、ことになりうるってことです。
不採用になったら、あまり良い印象は持たない人が多いでしょう。だって自分を落とした会社ですから。
だって、採用に関する結果が出てしまえば、その求職者はあなたの会社の商品を買ってくれる立場かもしれないし、あなたの会社のサービスを使用することになるかもしれないし。
その人はある意味会社のお客さんになるかもしれないのです。
であれば、やっぱりあなたの会社に縁あって面接まで来てくれたわけですから、そのご縁は大切にしたほうがいいに決まっていますね。
では、良い印象を持ってもらって、例え「採用」というご縁にならなかったとしても、あなたの会社をいい会社って思ってくれるには、どんなことに気を付けるといいのでしょうか。
面接者が知っておくべき心構え
これは良い印象を持ってもらう、だけでなく面接者の本音を引き出し、あなたの会社が欲しい人材かを見極めるために心がけて欲しいことです。
それは、まず面接をする側のあなたが「自分をさらけ出す」ということです。
相手のことを知りたいと思ったら、まずあなたが自分のことを話すのです。
例えば、志望動機を聞きたいんだったら「私がこの会社に入った理由は○○で…」とか
求職者の強みや弱みを聞きたいんならまず自分の強みや弱み話すと、相手もリラックスして話しやすくなりますよね。
また、いきなり履歴書を見始めて、あれやこれや質問攻めにするのではなく、雑談から入るのもいいですね。
例えば、
今日はどうやって来ましたか?すぐわかりましたか?とか、
旬な話題をしてちょっと笑顔がこぼれるような雰囲気作りもいいですよね。
こうすることで、求職者に話しやすい状況を作って、よりその人らしさを引き出すのは、とても大切です。
あと、明らかに不採用になるし、この状況ではどこの会社に応募しても厳しいな、というような致命的なところがあるのであれば、その場で教えてあげることもありです。
前の職場では、実際に面接者はそうしていました。(まあ、反応は感謝する人もいれば、不満げな顔をする人もいますが。)
でも、伝え方は慎重にして言葉はしっかりと選ばないといけません。
それってその人にとってはとても貴重なことだと思いませんか?
最初はちょっとショック受けるかもしれませんが、よくよく考えたら、その求職者にとっては、こんなにありがたいことは無いのではないでしょうか?
まとめ
面接は、あなたの会社に必要な人材を見極めるための重要な場所であると同時に、あなたの会社を印象付ける大事な場面でもあるのです。
採用手法の中に「タレントプール」といって、過去の応募者で採用に至らなかった(不採用者、辞退者など)をデータベース化して、人材の掘り起こしをする手法です。この人、良かったけどな、今どうしているのかな、って会社側からコンタクトを取ったりします。
この面接のときにいやな印象を持っていなければ、こういった採用手法で採用に繋がる可能性だってあります。
面接というまたとない機会を、どういうものにしていくかはあなた次第です。
「面接」の在り方を今一度見直して、あなたの人柄と手腕で最高のものにしてみませんか。
未来は明るいっ!