採用を効率化すると危険な理由

採用活動に効率化は必要?

最近よく「業務効率化」「生産性向上」といった言葉をよく聞くようになりましたね。

「システムを導入して、業務を効率化しよう!」

「より少ない資源で大きな成果を上げよう!」

とか。

確かに、無駄を無くして、業務を効率化して、生産性を上げることは、企業が成長・発展していくためには必

要なことですよね。

でも、時には手間暇をかける、一見無駄と思うようなことが、実はとても大事なこともあります。

それは、「採用活動」です。

今日、聞いていた音声メディア(Voicy)で、パーソナリティの伊藤羊一さんがこのようなことを仰っていました。

(伊藤さんは書籍『1分で話せ』の著者で、現在武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で学部長もされていますね。)

採用で、最低限のコストで最大限の効果を出すのを、採用にやってはいけない。

非効率でもいいので、無駄と思えることでもやる。

以前お仕事をされていた、ソフトバンクアカデミアでは書類で落とすことはせず、応募者4000人全員と面接を

されたそうです。土日も使って、社員総出で全員と面接をされたそうです。

4000人!ってすごいですね。

100人にするまでには、一人に3回くらい面接をされたそうです。

つまり、書類選考で落とすというのは、例えば学歴だったり、職歴だったりで選んだりしていますよね。

人のことって、それだけでわかりますか?

履歴書に書かれた数行で、その人がどんな考え方をする人で、どんな経験をした人で、どんなこと思いをもっ

て応募したのか、などわかるでしょうか?

応募者の何人と面接してますか?

あなたの会社に応募する人は何人ですか?

せっかく、あなたの会社を選んで応募したわけですから、例えば、10人、20人だったとしても、全員と会って

面接してもかかる時間はどれくらいでしょうか?

「忙しい、そんな時間取れない」といった声が聞こえてきそうですが…。

それって、採用活動に本気で取り組んでいますか?

人手不足、人口減少でますます採用は厳しくなってきます。まさに、採用は異常事態にあります。

経営者が本気になって、リーダーシップを取って取り組まないと、本当に大変なことになりますよ。

欠員補充だと、どうしても急いで採用しないと仕事が回らない、だから早く決めよう。

っていうことで、1回の面接で決めてはいませんか?

そうやって、急いで採用するから、結果長続きせず、すぐ辞めてしまって、また人材募集する、という負のル

ープになってしまいます。

先日開催したセミナーでも、1年後、2年後、3年後に必要な人材を今から募集し、時間をかけて人間関係を構

築して、そして採用しましょう、といったお話しをしました。

採用活動に、「効率化」を求めてはいけません。

しっかりと時間をかけて、会社に必要な人材を見極めて採用に繋げましょう。

その採用した人が、あなたの会社の「生産性」をあげてくれまますよ!きっと。

 

 

 

 

 

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